どこにでもいったはなしでは近いがためにいったことのない、千葉が今回の目的地でした。
シリーズの冒頭でも少々書かせていただきましたが、いつも移動の多いこの頃のどこにでもいったはなし、もう少し移動を減らし、滞在中のコミュニケーションや活動を大切にしたいと思っています。
年末ということで、押しかけ大掃除をする家政婦となった、僕たちは楽しんで掃除にあたりました。
今回押しかけに応じてくれたお家は数名で家を別荘として借りている御宅で、家主の方も一緒になってせっせと掃除してくれました。
二日間ほどまともな睡眠をとっていなかった僕は、後半からほとんど寝込んでしまった訳ですが、そんな家政婦ハマナをフォローするように家政婦イワガキが頑張ってくれました。
2013年もあとわずか、いろいろな皆さんに助けていただきながら新しい年をまた迎えられそうです。
未だ胃の調子が本調子にならない家政婦ハマナではございますが、2014年もまたよろしくお願い致します。
みなさま、良いお年を。
今年も夏が近づいてきました。
昨年と同様、今年も夏至の北海道へ行きます。
大分いい味が出てきたぼくの”どこにでもククサ”をクビからぶら下げて、北海道へ乗り込みます。
あれから一年、あっという間のようでいろいろなことや出会いがあって、じつはぼくにとっては遠い昔の様に感じられてならないのですが、今年もまたすてきな出会いがあればいいなぁと大いに期待致しております。
昨年と同じくどこにでも珈琲オリジナルの”どこにでもククサ”にクルミの油でオイルフィニッシュをしながら、木材と油のことを学び、木工製品のお手入れについて知っていただくことができるワークショップです。
【ワークショップご案内】
北欧サーメ人の伝統工芸ククサカップをモチーフにオイルフィニッシュについて学びます。ククサを持って旅をする“どこにでも珈琲"のオリジナルカップに、くるみから自分で絞り出したウォルナットオイルを塗り、木材のお手入れの方法を体験します。ワークショップの終わりには“どこにでも珈琲"をご馳走します。
講師:はまな たけし
日時: 6/21(土) 午前の回11:00/午後の回14:00
作業時間:約2時間
料金:7,500yen(追加ククサ1ヶ/4,500yen)
場所:北の住まい設計社 東川ショールーム前庭
情報:北の住まい設計社 夏至祭
※お申し込みは東川ショールーム(tel.0166-82-4556)まで
冬に行く北海道も良い物ですが、夏至の北海道は一番良い季節のひとつです。
夏のフィンランドを思い出します。
ワークショップの終わりに、皆さんとどこにでも珈琲を楽しめたら、最高です。
オイルフィニッシュワークショップを東京都内ではじめて行うことになりました。
デザイナーの小林幹也さんが自ら営むお店「タイヨウのした」にてワークショップを開催します。
家具屋さんで、木材とオイルのことを知り、もっともっと木や物について一緒に学びたいと思います。お店には幹也さんのすてきなプロダクトも多数、かわいい愛犬のサンとムクもお出迎えしてくれます。
タイヨウのしたは、考案したデザイナー自らがその家具の魅力や開発秘話を話してくれる、他ではなかなか出会えないお店です。
ワークショップは関東圏では以前埼玉の北本にある美味しいクッキーのお店「クル」で開催した以来となります。
クルのクッキーとの出会いも実はタイヨウのしたでのことなので、なんとも縁深いものです。
小林幹也氏について・・・
【ワークショップご案内】
北欧サーメ人の伝統工芸ククサカップをモチーフにオイルフィニッシュについて学びます。
ククサを持って旅をする“どこにでも珈琲"のオリジナルカップに、くるみから自分で絞り出したウォルナットオイルを塗り、木材のお手入れの方法を体験します。ワークショップの終わりには“どこにでも珈琲"をご馳走します。
講師:はまな たけし
日時: 7/21(月・祝) 午前の回10:00/午後の回13:30
作業時間:約2時間程度
料金:7,500yen(追加ククサ1ヶ/4,500yen)
会場:タイヨウのした ショールーム3F ( http://www.taiyounoshita.jp/ )
東京都目黒区碑文谷5-28-8タイヨウのした
定員各回8名程度(※ご応募の状況により早めに募集を終了する場合がございます)
お申し込みはメールにて タイヨウのした ( [email protected] )まで下記の事項をお送りください。
お名前:
参加人数:(大人_人/小人_人)
※WS参加のご両親と一緒にご参加のお子様は追加ククサの代金のみ
希望ククサ数:
参加希望の回:午前/午後
前回の記事でオイルフィニッシュワークショップ、東京都内での開催のお知らせをしました。
この記事では今年のワークショップから使っている”くるみ”の実について少しお話したいと思います。
まず初めに、このワークショップはククサカップを自分でつくるワークショップではありません。
ククサカップの形をした木材に胡桃の油で仕上げをするワークショップです。
油を塗って木材に仕上げをすることをオイルフィニッシュと呼びます。
これは僕の専門の家具、木材の仕上げに通じるものです。
刃物を使わないワークショップでは、木材のことと、油の性質、木製品のこと、家具のことについて、お話しながら一緒に勉強できることを目指しています。
さて、くるみの実の話に戻りたいと思います。
前回のワークショップから使い始めたくるみの実は、岩手県からやってきています。
2011年、僕も東京にいてあの大きな揺れを体感しましたが、岩手はその東日本大震災の大きな被災地のひとつです。
沿岸部を襲った津波により、海と共に暮らしていた多くの人々から生業が奪われてしまいました。
くるみの実はそんな方々の生活のたしにと、少しでも役に立つよう三陸の和グルミプロジェクトという活動をされている方々を通して手に入れています。
プロジェクトを進めている岩手もりおか復興ステーションの方との出会いは昨年のRuskaDay、富士山の山中湖で行われたワークショップの時でした。
そのときに
「岩手には沢山のくるみの木があちらこちらに生えていて、くるみの実も大量にできる、そしてその実を拾ったり加工したものを買い取ることで、被災した岩手の人々の役に立つ」
というお話を伺いました。くるみをつかったワークショップをしている僕は、以降、新しく購入するのならそのくるみを是非使いたいとずっと考えていました。
そして今年。
初めてのワークショップの予定を控えて、くるみを購入しようとした時を同じくして、テレビでくるみの健康効果が放送されたらしく、くるみの実は全国で爆発的に売れて、空前の品薄状態となってしまいました。
今までであれば、幾らでもといって良いほど手に入っていたくるみの実が、普通に購入しようとしてもどこもくるみがない状態。
おそろしやテレビ、おそろしや日本人、と戦慄した僕でした。
かねてからお願いしようと思っていた岩手もりおか復興ステーションの方に連絡を取ったところ、是非に使って欲しいというご返答いただいたのですが、そのテレビ効果で同じように爆発的な問い合わせにより商品がないとのこと。。。
しかしそんななか、どうにか都合してくださったくるみを受け取り、ワークショップに利用しています。
お恥ずかしながら、僕には被災地に多額の支援をするような潤沢な資産はありませんし、復興支援にも参加していません。これまでわずかながらの募金しかできてはいませんし、くるみの購入も大きな金額にはなりません。
ただこのワークショップを続けることで、供給してもらうことを通じて、本当に微力ながら良い循環が継続できるとうれしいと思っています。
和グルミはお菓子コーナーで手に入るアメリカンウォルナットとは種類が違います。
実は小さく固い、ワークショップではそのくるみの実を割ることや食べてもらうこともします。
小さなくるみから驚くほど油がでてくることを、是非体感していただきたいです。
3年前、引っ越しの準備を進めていた僕は東横線に乗ることがしばしばでした。
その東横線で、なぜか偶然何度も高校3年生の時の同級生に会うことがありました。
高校、予備校と同じ、大学は都内の美術大学のインテリア専攻、仕事はもちろんインテリア関係、共通項の多い友人でしたが、愛知に移住していたこともあって、あまり頻繁に会うなかでもない友人と、偶然会うのです。
思えばその友人とは以前から街中で偶然出くわすことが多かったのですが、短期間にそんなに偶然顔を合わせることは初めてでした。
美人な友人なので、ジャパニーズトラディションの机上の空論が実在するならばおそらく、「偶然のような出会い」であると疑われても仕方がないくらいの頻度でした。
話を聞いてみると、会社を辞め、インテリアの設計事務所で仕事をした後、金工作家としての準備を進めつつ、大学の同級生の営むとあるお店で店長として働いているという話でした。
しかもそのお店が僕の引っ越し先のすぐそばで、僕はすぐに遊びに行きました。
※中村友美さんという金工の作家として活躍されている女性です。→ 金工 中村友美
そうです、前置きが長くなりましたが、そのお店こそが小林幹也さんのお店「タイヨウのした」です。
みきやくんとの出会いはこのときが初めです。
その頃から既に大活躍だったみきやくんは、同い年のデザイナーでとても気さくな人がらでした。
自宅がちかいことや、仕事の業界、興味がちかいことで話題の共通性があるだけでなく、同じ年ということもあって、共通の友人、例えば上記の高校の同級生(みきやくんにとっては大学の同級生)も共通していました。
昨年ワークショップを開催したクルのクッキーもタイヨウのしたで売っていました。
クルの代表のナオさんは体育の授業で一緒だった、同級生です。
タイヨウのしたに遊びに行ったこのころ、こんなやり取りがありました。
店長をやっていたその友人が僕に言ったのです。
友人「このクッキー、ナオちゃんていうんだけど、ハマナと多分同級生だよ、知ってる?」
ハマナ「え、しらなぁ〜い」
このやりとり、僕は本当に気がついていませんでした、クッキーのナオちゃんがまさか自分の同級生のナオちゃんだなんて。ということで、いまでもこの話は、ハマナのヒドい話として、クルのナオさんを紹介する時に必ず話しています。
さて、友達だなんだと、脱線ばかりですが、小林幹也さん、定番家具のデザインを多く手がける、それはもう本当に活躍中のデザイナーです。
僕もこの「どこにでもいったはなし」を読んでくださっている方の中には薄々?気づかれている方もいらっしゃることかと思いますが、プロの家具デザイナーです。
そして先日、どこにでも珈琲を飲みに来てくれた時(実際この時は大遅刻で彼は珈琲にありつけなかったのですが)に、ククサカップのワークショップの話になり、この七月に彼のお店でワークショップをすることになったのです。
ククサのオイルフィニッシュワークショップは、僕たち木材を多く使うプロダクトデザイナーとして、一緒に触れて学ぶ、とても良い題材です。
なので、家具を扱うお店も営むみきやくんも一緒にやろうといってくれました。
終わりにのむ珈琲が一番のお目当てかもしれませんが。
ということで、まだまだ参加募集中です。
【ワークショップご案内】
北欧サーメ人の伝統工芸ククサカップをモチーフにオイルフィニッシュについて学びます。
ククサを持って旅をする“どこにでも珈琲"のオリジナルカップに、くるみから自分で絞り出したウォルナットオイルを塗り、木材のお手入れの方法を体験します。ワークショップの終わりには“どこにでも珈琲"をご馳走します。
講師:はまな たけし
日時: 7/21(月・祝) 午前の回10:00/午後の回13:30
作業時間:約2時間程度
料金:7,500yen(追加ククサ1ヶ/4,500yen)
会場:タイヨウのした ショールーム3F ( http://www.taiyounoshita.jp/ )
東京都目黒区碑文谷5-28-8タイヨウのした
定員各回8名程度(※ご応募の状況により早めに募集を終了する場合がございます)
お申し込みはメールにて タイヨウのした ( [email protected] )まで下記の事項をお送りください。
お名前:
参加人数:(大人_人/小人_人)
※WS参加のご両親と一緒にご参加のお子様は追加ククサの代金のみ
希望ククサ数:
参加希望の回:午前/午後
子供たちは夏休みの始まり、三連休の最終日、海の日です。
海岸の太陽の下に繰り出すのも楽しみですが、「タイヨウのした」でどこにでも珈琲でもいかがでしょう。
「知っている」というのは、僕には大変にハードルの高い言葉です。
このどこにでもいったはなしの旅の途中、僕は「知っている」ことについて書いたことがある気がします。
ある時期、多分どこにでもいったはなしを始めたころから、僕は少し自分のステージが変わったように感じています。
振り返ると、ですが。
ものごとを知っているというのは、ニュースや知識を得ること、情報に触れるということとは、少し、でも大きく違います。
僕の話している「知っている」は体得に近いものがあります。
人の気持ちを察することはできても、同じ気持ちにはなれないものです。
ニュースでどんな情報を得ても、それが真実かどうかはまたべつであるようなもので。
いろんな技術の発達で、僕たちは遠くのものごとを情報化し、見聞することが容易になりました。
だから、テレビでみたことを知った気になるのですが、それは知った「気」に過ぎないのです。
途上にあるので偉そうなことはいえませんが、観察すること、そこから鍛錬すること、それ抜きにはものごと、特に「コト」を知ることはできないものです。
百聞は一見に如かずといいますが、一見は百練(体験)に如かず、といったところでしょうか。
道具を創るという仕事の一端を担い、作り手に多く囲まれていると、知っている「気」がまかり通りません。
刃物を研ぐ感覚、力加減、玉子焼きを焼く具合、リズム、蕎麦を打つ手際、感触。
触って練らなければ得られない、知ることのできない事象に世の中は溢れています。
僕はオイルフィニッシュをするワークショップでそんな「触らないとわからない」をいろいろな人と体験したくて、催しています。
派手さには少しかけるワークショップかもしれませんが、一緒にみなさんとその感覚を共有することで、僕も学び続けることができます。
タイヨウのしたでのワークショップはまだまだ募集中です。
ワークショップは何かを教えるとか、教えてもらうという一方通行ではなく、ある作業を通してお互いを紹介し合ったり、時事についてはなしたり。参加するひとみんながいろいろと感じられるところがいいとおもう訳です。
オイルフィニッシュのワークショップの作業は難しいことはしません。
僕はデザイナーで図面を書いたり、作りかたや形を考えるプロです。
ですから、僕ができるワークショップは知識を深めたり、観察することの大切さを感じてもらったり、そんなことが主題で、毎日刃物や素材と向き合っている職業の方々とは、また少しちがったワークショップとなっています。
ククサカップをオリジナルで作れるワークショップ、と、思ってご参加を検討いただく方もあるかもしれませんが、ククサカップの形は先に出来上がっています。
ワークショップの名前は「オイルフィニッシュワークショップ」。
行程を簡単に下記すると、
・ククサカップにサンドペーパーをあてる
・くるみを割る
・くるみをウエスに包み、その油をククサカップに塗っていく
・再度サンドペーパーをあてる
・もう一度くるみの油をククサカップに塗る
・革紐を通して、どこにでもククサの出来上がり
※終わりにみんなで“どこにでも珈琲”を飲みます
こんな感じで、情報にするととても簡潔です。
「なんだ、そんなことしかしないのか」
と思ってしまったら、それまでですが。。。
この行程で、先日のタイヨウのしたでのワークショップでは2時間を少し越えました。
上記の行程、なぜくるみの油なのか、木材になぜそうするのか、ククサカップってなんなのか、どんな触り心地なのか、くるみの油を塗る前と塗った後、なにがちがうのかーなどなど、この簡単に見える行程のなかにいろんな疑問や観察するポイントがあります。
参加者の方の中にはくるみの殻を割った経験がないという人もいます。
和ぐるみを見るのが初めてだったり、そもそもくるみの殻がついている状態を見たことがなかったり。
木材もいろいろな種類の物に触ってみてもらいます。
木材がどんなものなのか、どうしてそういった加工ができるのか、されているのか。
家具をつくるのに向いた木材ってなにか。
触った感じやにおい、味なども体験してもらいます。
木材が水にふれるとどんな変化が起こるか、知っているようで体験したことのないことが小さいですが沢山あります。
そして、僕のわかり得る範囲で皆さんの疑問に答えつつ、
ぼくも普段参加者のみなさんがどんな視点でモノゴトを観察しているのか、何に興味や驚きを持っているのか。など教えてもらいます。
そして、おしまいにどこにでも珈琲。
今回の参加者の方の中には普段珈琲は飲めないという方もいたのですが、「この珈琲はのめる」なんて言ってもらえましたし、何よりも、「ワークショップ楽しかった」って言ってもらえて、それだけで開催させてもらった甲斐がありました。
杉並に「海の家」があるのはご存知でしょうか?
あれ、杉並区って海あったっけ。あるんです、海の家だけ。
https://www.facebook.com/suginamiuminoie?fref=ts
そこでイラスト展が開催されます。
11/25〜12/1の期間、海の家のギャラリースペースにて、「大伴亮介イラスト展」。
その期間中の11/29、なんとイイニクの日、どこにでも珈琲が縁側で珈琲を淹れにゆくことになりました。
展示会でのどこにでも珈琲は三回目です。
展示会に紛れ込むのは結構好きです。
会場って、普通はたくさん人が来て通りすぎてゆくような感覚を感じて、なかなか得意ではないのですが、珈琲を淹れにゆくと、展示をしている本人だけでなく、訪れる人とも珈琲がおちるまでの時間の少しの間だけですが、ゆっくりと話しをすることができます。
大伴くんはハロー(いぬ)の飼い主で、フリーランスのグラフィックデザイナーです。
「これからフリーでやってくんだよね」、「明日ハロー(そのときまだ名前は未定)がくるんだよね」っていうタイミングで出会った友人で、googlemapに映り込むという才能の持ち主で、デイリーポータルにもちょこちょこ投稿が載り、しまいに記事を書くに至るなど目が話せません。
他にも書くべき彼の活躍があるのですが、それはこちら↓
【大伴亮介 略歴】
グラフィックデザイナー(&イラストレーター)/東京都杉並区出身/東京芸術大学デザイン科卒業後、会社勤務を経てフリーランスにて活動中。
【イラスト展情報】
場所:杉並 海の家 東京都杉並区和泉 1-5-12 (京王線代田橋 北口より徒歩5分)
電話:03 6265 7353
展示会日程:11/25(火)〜12/1(月) 12:00〜18:00
どこにでも珈琲出没日程:11/29 15:00〜17:00
海の家でどこにでも珈琲、どうぞイラスト展のついでに珈琲飲みにいらしてください。
みなさんこんにちは。
しばらくどこにでも行かれていない僕「たち」ですが、今年もまた僕は北海道へ行きます。
夏至の頃の北海道はとても気持ちがよくて、近年は毎年脚を運んでワークショップをしてきました。
昨年までは家具の産地である旭川にて。くるみの油を使ったオイルフィニッシュのワークショップをしていましたが、今年は恵庭という場所でワークショップをします。
恵庭は空港のある千歳にほど近い場所です。
初めて北海道にてワークショップをさせてもらいに行った時、友人の紹介で宮大工をしている「むらかみくん」に出会いました。
そのころむらかみくんは、もともと空き家だった家を自宅とし、自らの技術を使ってガンガン改装中でした
家はとものいえと呼ばれ、むらかみくんが代表を務めるゲンカンパニー ( http://gencompany.net/ )の事務所としてもひとの集まる場所です。
出会った時からむらかみくんは僕の話を熱心に聞いてくれて、いろいろと面白いことをしていることを話してくれました。その時は鮭箱を解体してつくっているスツールも見せてくれました。
彼はその技術と人柄から、とにかく色んな所から色んな物を拾ってきては使えるものに変えてしまうのです。僕が訪問した時に囲んで話していたテーブルも実は、解体現場からもらってきたボーリングのレーンでした。軽トラックの荷台から上に大幅にはみ出した状態でどでかいレーンを持って帰ってきた時のことを聞いて笑い転げました。
そんな彼を二度ほど訪問し、今年はなにかむらかみくんと一緒にできたらいいねと話し、ワークショップの題材を考えつきました。
宮大工さんから、ホゾの技術を簡単に学べます。
【ご案内文】
桂の古材にアリ桟(板の下の台形の部材)を滑り込ませて反り止めに。
台形の脚は白樺かケヤキを選んで、カンナで削って調整をします。
カンナ削りと、木工の基礎を体験できます。
そのあとは、くるみから油をとって塗ります。
オイルの特性や役割についても実際に触れて感じることができます。
【ワークショップ開催情報】
講師 村上智彦 ゲンカンパニー代表
濱名 剛 家具デザイナー
日時 6 月20 日(土) 13 時~16 時
料金 ¥3000 のカンパをいただきます。
(レクチャー、道具貸し出し、トレイ材料1 セットの費用込み)
※ククサ(木製のカップ)を追加で希望の場合は、1 ケ+4500 円
会場 とものいえ 恵庭市春日94-1
定員8 名程度(ご応募の状況により、早めに募集を終了することがございます。)
お申し込み、お問い合わせはメールにて、[email protected] 村上まで。
※お名前、参加人数(大人、子供)をお伝えください。
ワークショップ終了後は、お菓子と『どこにでも珈琲』を楽しみながら
交流会を予定しております。
【ゲンカンパニーのホームページ】 http://gencompany.net/
今年も夏至の週末に北海道へ行ってきました。
ただ今年は旭川ではなく、恵庭に滞在してきました。
恵庭市は札幌市と千歳市の間にあります。
その恵庭にある「とものいえ」で木のことについて学ぶワークショップをゲンカンパニーのむらかみさんと行いました。
ぼく一人の時はどこにでもククサにくるみの油を使ってオイルフィニッシュをしながら木に触って学ぶワークショップをするのですが、今回は木工のプロが一緒でしたので、ちょっと違ったワークショップを企画しました。
今回の企画はハガキ大の木のトレイを作るものです。
木は木材の板だけでは形の変形が起こります。
変形を少しでもしづらくするために、板に「反り止め」と呼ばれる材料を取り付ける、その作業を体験します。デザインした反り止めは「アリ残」という伝統的な工法を簡易な形にして加工しやすくし、同時にトレイの脚になります。
むらかみさんが準備してくれた材料に鉋を駆けます。鉋をかけて桟を削っていくことで溝には入らないサイズの桟を溝にピッタリよりも少しきついくらいのサイズにしていきます。
さらに桟を斜めに削ることで、溝の中にギュッとしっかり止まります。
そんな削り方や木についての説明をしながら、いざ鉋体験。
もちろん鉋の手入れや調整が必要ですが、それはさすがに難しいので、それもむらかみさんが事前にしこんでくれました。
鉋削りにしてもオイルにしても、サンドペーパーをかけるだけにしても、頭で理解するよりも体で感じ、それについて知識を得ていくほうが実体験を伴う分、身につきやすく、忘れにくい。
しかも、体感は人からは教えてもらえないものです。
木の性質について、僕はデザイナーですから、人に説明もする立場上、知識も含めて知っています。
むらかみさんはそれを自分の身で体得してきた人なので、言葉にもさらに重みがあります。
今回のワークショップはそういった意味でも新しくおもしろい体験が参加者の方々と共有できたのではないかと思っています。
自分で仕込んだトレイに、くるみの油でオイルフィニッシュ!
油の性質についてももちろん学びます。
焼き印を押して。。。
あとは「どこにでも珈琲」で一息。
いつもとは違うワークショップをしました。
大きく違うのは刃物を使うワークショップをしたことです。
それによって加工できる巾が広がり、体験できる内容もずいぶんと変わります。
僕は自身ではいちおう刃物を使うことに慣れていますが、プロではありません。
だから、刃物を使わずに木のことについて学べる、体験できるワークショップとしてオイルフィニッシュのワークショップをしています。
人に示しながら刃物を使うにはやはりそれを日常的に使い、生業としているプロがする必要があります。
今回ともにワークショップを開いてくれたむらかみさんは、空き家のリノベーションをしたり、いろいろな「つくる」活動をしています。
もともとは寺社仏閣の建物を建てる技術のある「宮大工」で、いまでもそんなお仕事をされたりもして忙しくしています。
初めて会ったのは3年前、ククサのワークショップをしに同じように北海道にやってきた僕に、友人が紹介してくれて知り合いました。
ククサを首から下げた僕に挨拶しながら、むらかみさんの目はククサを見つめていました。
ぼくがどんな仕事をしていて、なぜククサを首から下げているか、このククサ、そもそもなんなのか。
そんなはなしをしながら、むらかみさんが当時作っていた、「鮭箱スツール」を見せてもらいました。
今年行ったら、「鮭箱スツール」は力学面も兼ね備え、完成形間近となっていました。
他には鮭箱の。。。この先はきっと今後むらかみさんから発表があるでしょうから、楽しみに。
むらかみさんにご興味持たれた方は、是ゲンカンパニーのホームページも見てみてください。
来年もまた夏至に北海道に行きたいと思っています。
Recent Comments