フーミンの夜明け。
F
…おはようございます。
瀬戸内海に登る朝日を大串岬から待っています。
昨晩はアンジャリの後、寝床を求めて女体山や源氏ヶ峰をさ迷ったのですが、野犬だらけで寝床ドコロではなく、最終的に夜空がよく見える、さっき温泉に入った丘に帰って来ました。
いいかどうかわからないけどテントを勝手に張り、夜の空、流れ星と月なんか楽しんでいました。
そこまでは平和でした。
ちょっとうとうとしていたその時、
ばーばーぁばーばぁばばばばばぁーば、バーバパパ!バーバパパが家探しに!
ではなく、楽しい年頃のヤンキー達が。
膠着状態に陥る、27歳二人オトコタチ。
対策を考えた挙句、テントに立て籠ることに決定。
テントのチャックを閉めきると、今度は蚊のブッフェ状態。
迂濶に音をたてられない二人は、刺され放題、外ではロケット花火上げ放題。
いつの間にかファラオはイビキをたて始めるも、完全にタイミングを逸した僕は独り、眠れぬ夜を過ごし、朝露のなか日の出をまつのでした。
金刀比羅さんを離れる前に、折角だからちょっとぶらつく。
とかいって、参道からすぐのうどん屋台にスグにつかまりました。
香川県出る前にちょいと食べておきますか、うどん。醤油ぶっかけ、最後?のうどんを食していると、先ほど駐車場でおまけしてくれたおじさんが、仕事を終えてやって来ました。
おじさんはねぎ坊主(値切った坊主)として僕達を覚えていました。
屋台のサーバーから勝手にドラフトビールを注ぐと、勝手に僕達の座るテーブルにつきました。
そして、勝手に焼きあぶらげがでてきました。オーナーなのかな?
と思ったら、銭をはらいはじめました。
常連さんでした。おじさんは、息子二人が東京にいること、一人は服のデザイン&制作をして、結婚をしていることや、一人はプータローなこと、このあいだ、ケンコバと日村の番組のロケに出演したことや、四国のことについて話してくれました。
はなしている最中も街の往来としきりに挨拶を交しているのをみていて、街の規模や人々の関わりなど、想像しました。
ひとつひとつの日常は、小さな世界から成り立っているけど、そのいくつもが存在して国になり、世界になる。
そんな当たり前のことなんか考えながら、おじさんとさよなら。高速に乗って、松山へ。
そういえば、Tシャツ屋さんの美人二人とは写真をとったけど、おじさんと撮るの忘れた!
東京人の僕が四国に来て思ったことは、まず人が少ない。
あと、夜が東京より当然暗い。東京にいると寝る直前まで明るい。夜も街はネオンばかりで、必要としない広告も眼や耳に絶えず侵入してくる。
明るいことは、便利だし安全であるが、夜の暗さを感じることがもっと必要だと思う。
都会の生活は、もっと感じなきゃいけないことを僕から時々奪う。
喉が渇けばすぐ飲めるし、知りたいことはネットですぐ分かる。
普段当たり前にしていることには本当は色んな意味がある。
人と人との出会いだって本当は奇跡に近いんだと思う。
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