清志郎さんを生で見ることはできませんでした。
温泉を出てから少し行ったところから雨雲の下に突入しました。
日は待つことなく18時には暗闇に包まれ、辺りにはあまり街路灯はなく真っ黒い山影が聳えるさまはいつかの北海道を彷彿とさせるものでした。
そんな状態なので、体力は普通以上に消耗し、上田のあたりでもうどこか温泉入って寝たくなりました。
道と長野市に行くかを迷いながら真っ暗やみを走り回ること二時間、意を決して長野市へ。
意外にも長野まで抜けてくると月がではじめて、快晴ではないものの雨雲からは逃れました。
しかし気温が低い。
市街地に入り、贅沢言わないから宿を。。。
ビジネスホテルでいいから。
時刻は22時を回っていました。
けれど僕の疲れとは裏腹に、善光寺さんと連休のことで、どこも満室。
やっと一つシングルの空いているホテルをみつけ、街へ。
お腹空きました。
いいとこないかな〜、
っと歩いた結果一人だし、ラーメン屋ビールにすることにしました。
早くらーめんこーい。
隣には不良中年三人組が待っていました。
反対側には親子三人組みがいました。
不良中年は「こりゃうめー!!」を連呼しながら信州味噌のラーメンをジュるジュる。
親子は、お母さんが「あたしラーメン全部なんて食べられないわよぉ」といい、「蕎麦屋はこの辺にないか」と店員さんに聞き、お父さんは酔っ払いでなんやかんやの末、静かに着席しました。
息子は大学生風でどこか自信に満ち溢れた、美大のデザイン科にいそうな感じの男の子でした。
と思っていると、突然酔っ払ったお父さん隣の人に話しかけ出しました。
それを見て、息子と母さん、「お父さん恥ずかしいからやめて」と。
「親父はビールでも呑んでろよ」
と息子。
しかし隣の人も嫌がるそぶりなく、お父さんのそのコミュニケーション能力いいと僕は思いました。
お母さんは息子に、「ようちゃん最近映画とか見てるの?」と質問すると、息子は「映画だいたい飛行機の中で最新の見ちゃうからね」と。
「(なんだったか包含のタイトル)とか〜、12時間もあるとね〜。」
(ああ、イギリスかアメリカに留学中、だからこの感じか)
と思っていると、
お父さん「そこでお前は英語の、英語の映画をさ〜・・・むにゃむにゃ」とうれしそうに酔っ払いで発言。
きっと海外で学んでいるであろう自慢の息子に久しぶりに会えて、嬉しい嬉しい両親だったんだろうと思いながら、何だか僕も嬉しくなりました。
としている間に、うるさい不良中年たちが席を立ちました。
「こりゃあうめー!」を連呼していたオヤジは、麺と具はほとんど残して汁だけ無くなっていました。
だからジュるジュる。。。
と、反対側をみると、お母さんラーメン完食!!!
「ここがじいちゃんの生まれた町か〜」
意外にも栄えているんだなー、なんて思いながら、カメラをRAWファイル形式に設定してバシバシ取り始めました。
住所をiPhoneに入力して導かれてやってきたこの場所は、小川村の高府中町というところです。東京では近所の苗字が違うのが当たり前ですが、僕の聞き知っていたこのあたりは基本的に殆どの世帯が同姓です。
偶然に「こんにちは」と挨拶を交わしたおばさんに尋ねてみると、奥さんはの出身じゃないからご主人に聞いてみようと家先まで招き入れてくれました。
ご主人は僕の祖父の苗字を聞いてどうやら家々の集まりは中町ではなく久木というところであるだろうことを教えてくれました。
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