無事に座れたので、旅のお供の本の紹介をします。
最近、安土桃山時代の文化が気になっていたので、
司馬遼太郎の[豊臣家の人々]という本を読んでいます。
歴史小説は、初めて読んだのが司馬遼太郎だったこともあり、
他の人の歴史の解き方というか語り口が合わなくて、
自然と司馬さんを選んでしまいます。
この[豊臣家の人々]は、
天下を統一した一族である豊臣家が、
秀吉亡き後、後継者になれる器量の者が育っておらず、
衰亡していく話です。
現代に置き換えて読むと、とても面白く、
秀吉は平社員から社長に成り上がった天才だったのだが、
自分の血族を後継者として考え、
血族ゆえに教育も甘やかし気味で、
結局、重役の徳川家康に一族共々、
会社を追い払われてしまうのである。
追われた人物の中で、宇喜多秀家という人がいる。
彼は秀吉とは血の繋がりはない養子である。
いわゆる島流しをされ、八丈島で40年過ごしました。
今から行く佐渡島も島流しの場所なのかと調べみたところ、
江戸時代、佐渡金山の作業をするために、
定職のない今でいうニート2000人を、
ニワトリを飼う籠のような物に乗せ手を縛り、
非常に苛酷きまわる待遇で佐渡に送っていたそうです。
幕府は働きのよい者は、積み立てた賃金を持たせ、
江戸または長崎などに帰らせると約束していました。
佐渡から帰ったニート達は、丸にサの入れ墨を入れられ、
ニート仲間の間で、大変に怖れられたそうです。
そんな佐渡島に向かっています。
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