いわがきくんと一緒に新潟からフェリーに乗って北海道へ渡ったのは、2007年の話、結構時間が経っています。
その頃はまだ、「どこにでもいったはなし」はなくて、ただ北海道へ行ったのでした。
その後にうまれた「どこにでもいったはなし」の中から、これまた生まれたおはなしのひとつが「どこにでも珈琲」です。突然道ばたで珈琲を本格的にいれて飲む、そんな行為がヒョンなことから少しだけ人々に知られるようになりました。
そんな変な話を「面白い」と聞いてくださったうちのおひと方が今回お邪魔した北の住まい設計社さんにいらっしゃいました。
普段僕たちが何をしているかは「どこにでもいったはなし」でもあまり登場しませんが、2人は異分野のデザイナーです。本職(?)はたびびとでもありますが。
僕、はまながたまたま2月にお邪魔する機会のあった北の住まい設計社さんでは、6月の夏至のこの時期、人々が集まって一年で一番日の長い時間を楽しむ催しがあると聞かされました。
お会いした帰り道、始めは珈琲をいれに遊びに来るくらいの気持ちでいましたが、折角なので、木材のことを知るきっかけになることを僕がときたま作っている「ククサカップ」を題材にやろうと思いました。
ククサカップはフィンランドやスウェーデンの原住民に伝わる伝統工芸で、白樺の木のコブを使って作る、幸せのジンクスを持ったカップです。
僕はそれをどこにでも珈琲オリジナルの形でデザインして、手彫りで作ってはお祝いで人にあげたりしていたのです。今回はそのオリジナルのククサカップの形で大きさをペンダントサイズにした物を知り合いの木工職人の方に作ってもらい(数が多かったので、、、)それのお手入れを胡桃の実を使ってする。そんなワークショプをする事にしました。
ちなみにここで書いておきます、今回いわがきくんは当初北海道に一緒に、または遅れてやってくるつもりでしたが、ちょっと日程に無理が生じて来られず、家で昼寝(しごと)していたはずです。
ワークショップはククサカップを彫るわけではありません。
形の出来上がったククサカップにオイルを塗る作業です。
一言にオイルを塗ると言ってもいろいろと知る事があります。
胡桃を割るところから、油を搾ること、木材にサンドペーパーをかけること。。。
結構やり始めると夢中になっちゃう作業が多く、木材の知識、油の知識、参加してくれた皆さんが作業している横からやいのやいの言ってみたのですが、たぶん「遠くの音」と化していたことでしょう。
楽しかったらそれで良いか。
作業したククサカップをみなさん満足気に首にさげてそのあとも夏至祭をたのしんでいらっしゃいました。
この週末のここでは、いろいろな作家さんがワークショップをされていて、
僕は人がワークショップをしている横で珈琲の香りを漂わせながら、どこにでも珈琲をするなんてことをしたりしていました。
サルビア セキユリヲさんの ワークショップ
北海道の水はおいしくて、どこにでも珈琲もまたさらにおいしくたのしめました。
今回は家具の産地である旭川、東川を訪れるもくてきもあった旅で、はまなメイン。
ワークショップはまたどこかでもやろうと思っています。
いわがきくんとは2人でそろそろでかけたいね、なんて話しているので、あたらしい旅のはなしもうまれるんじゃなかろか、と、、、
この日はフルムーンの一日まえ。
北海道の長い日暮れを楽しんでまいりました、はまなのみ。いわがきくん、残念!
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