驚くべき飛行機の乗り遅れを体験してしまい、虚脱状態の一晩、友人宅に泊めてもらえたお陰で何とか生きながらえたようなものでした。
まさか国に帰るための飛行機の時刻を間違えてしまうとは、「水曜どうでしょう?」でもなかなかお目にかかれる代物ではありません。
僕たちは日本に帰着しているであろうはずだった時刻に朝ごはんをミラノでとり、昨日と同じように友人に送られて、最寄りのメトロの駅から空港への列車の発着する駅へと向かいました。
昨日肩を落としてかえる途中、市内へ戻るためのチケットと、翌日の今日、空港へ向かうためのチケットを同時に購入していたので、そのまま駅構内に入って、特急に乗るだけです。
の、はずでした。
おかしい、列車が動いている気配がない。。 。。。
おや?
ス、ストライキ!!!
おーっとと、
まずいです、空港に、行かなければなりません、今回ばかりは、もう、いやです。
近くにいた日本人と思しき男性男性がどうやら空港へタクシーでゆこうとしている様子なので、声をかけ、タクシーに相乗りをしようとした、その時、知り合いのデザイナーが偶然タクシーから駅に降りてきました。
知り合いにとっさに声をかけ、ストライキを告げると、彼は困りながらも、「タクシーは確か結構高かったような。。。」と一言、それではっと我に帰り、駅の中に戻り、窓口はしていませんがセキュリティの男性がいたので、他に空港へゆく手段はないかをきき、バスが出ていることを教えてもらい、発着場所と昨日買ったチケットが利用できるかを確認しました。
さっき捕まえた男性は、僕がそれをする前に「急ぐから!」ということで空港へタクシーで向かいましたが、知り合いのデザイナーと僕たちは何とかそのバスで空港へたどり着くことができました。
空港へ到着すると、さっさかと出国手続きをすませ、自分の腕時計を日本時間に合わせて、飛行機の出発を待ちます。
日本へは月曜日の朝に到着するので、時差ぼけに陥っている余裕はありません。
飛行機の中では一生懸命寝なくては。
と、思っていたのですが、時計が午前三時をさしている今、全く寝付けません。
日本についたら、成田からバスに乗り、家に戻り、シャワーを浴びたらそのまま仕事へ向かうので、旅の締めくくりをここに記しておこうと思います。
ミラノでは毎年この時期に大きな家具見本市が開かれます、世にいう、「ミラノサローネ」と呼ばれるものです。
序章でも述べたかもしれませんが、家具をデザインする仕事につきながら、縁遠かったこの時期のミラノに、僕は始めて、そして5年ぶりのヨーロッパにやってきました。
イタリアにくるのは実に8年ぶりのことで、初日は地理に全く慣れず、方向すらおぼつかないまま、とにかく街を歩き回りました。
最後にはトラムも利用し、道を歩くにも、大分感覚を取り戻せましたが、飛行機に乗り遅れました。
いろいろと考えることができ、自分のこれからのモチベーションにもつながる内容の濃い旅となりました。
いらない失敗経験は、最初で最後としたいと思います。
努力の末の失敗には実りがありますが、ただの勘違い、確認不足によるものからの失敗だったので本当にいらないものでした。
ですがそこで、次の行動へアクションして、英語でのやり取り、愕然としながらもそれを切り捨てることを学んだようにも、お、思います、(無理矢理に前向き)、、。
繰り返しますが、いらぬ失敗でした。
なににせよ見本市ではたくさんの良質なものに出会い、また今日からの意識に繋げることができそうです。
まさかこんなにも大規模だとは思わなかったので、見きれなかったものも多々ありました。
来年も何かの形で来られると良い刺激になりそうです。
さて、帰りついたら、いくつかのためっぱなしのアイデアを出力しようとおもいます。
そして努力の上での失敗と成功をしようと思います。
珈琲飲んでから。
グラッチェミッレ。
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