右も左も英語も分からず一人で海外旅行は行けるものなのだろうか。
ニューヨークに人種のるつぼの大都市であり、それらを共存させているものは何なのだろうか。
僕は外国に対してさほど憧れも幻想もない。けれど日本が
ベストだとは思わない。むしろ、日本人は複雑で矛盾が多いと思う。言葉の表現も入り組んでいる。推して知るべしというエレメントがとても多い。日本には忍耐という言葉がある。矛盾を放り投げないことが共存に繋がっているのかも知れない。
日本から13時間かけて、僕は独りニューヨークにやって来た。Pen Station近くのペンシルバニアホテルへ着いたのは、夜の20時。小雨が降り街が濡れて光っていた。右も左も分からないが、兎にも角にもホテルの周りの地理だけは、頭に入れておこうと夜の街を歩きまわった。
日記のタイトルはレム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』から頂いた。きっと青二才の僕はニューヨークで混乱するだろうと思ったからだ。
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