作業から手が離せず、気がつけば夕方です。
作業はあぜつけ。
棚田の一枚一枚の周りに、いってみれば粘土質の泥で小さな土手を作ります。
そうすることで棚田に水が漏れることなく入り、それぞれを繋ぐトンネルから、傾斜を利用して水がゆきわたります。
この棚田は元々放棄された、荒地の丘陵になっていました。
それを、漁業を引退した方が、鍬を持って少しずつ少しずつ開いたものだそうです。
言わずもがなだし、それに限ったことではありませんが、植物とは凄い力を持っているもので、一度放棄された土地にまた人間が入ってゆくということは、簡単なことではありません。
あぜつけだけでも大人数で手伝って一苦労なのに、ここを綺麗な棚田にした農夫の方々は人間の勇者のような開拓力を持ってして来ました。
勇者たちは夕日の光でたそがれつつ、何ゴールドにも変えられない時を過ごして来たのでしょう。
Recent Comments