神よ仕事をください

会社を辞めて、もうすぐ二年。
僕は意図せずフリーランスのデザイナーという立場になった。

独りでやる。
ということは裏を返せば、人を頼りにしなくては仕事がないということだった。

どこに仕事があるのか、何でもやろうと思っていた。そのせいで、誇りやら何やらは途中でどこかに置いてきてしまった。
それでも技術のためだと思った。技術はデザインのことだけではなく、コミュニケーションや処世術のことでもある。

何より、属さずに独りで生きることをもっと理解しようと思っていた。

神よ、僕にもっと仕事をください。