中山道をクルマで師走に走る旅だった。ハマナくんと日本を妙なコンセプトをつけて旅をするのもこれが三回目となった。今回の旅は、クルマという個室での移動だったり、年末だったりで、他の旅と比べて人に出会う機会がそれほどなかった。
クルマで走ってみると、やはり山道が面白い。自然に優る造形はなかった。都会はファースト風土化されているので、景色がどこも同じに見えて仕方なかった。
夜道は電飾のついた看板が必要以上に目に入る。ラーメンとパチンコという文字が一番多かった気がする。
前回の九州までの旅は、考えなければいけないことが多くて、旅をしながら物思いにふけるにはちょうど良かった。それに比べて今回は、特に何も僕は考え事を
しなかった。というか出来なかった。ずっとそれについて何でだろうと思っていたが、もう考える時間は終ったのだと思った。行動することでしか道は拓けない
ことを今回の僕は知っていたのだろう。それが前回の自分との変化だった。
29歳でもまだまだ成長するらしい。
またお会いしましょう。
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