6年ぶりの再開を果たした友人と僕はまずは友人が予約をしていてくれたお店で昼食をとりました。
6年に及ぶ時間をイッキに粗筋で話しました。
大学に在学時のこと、卒業後から今の状態に至るまでのこと。
手紙や電話、メールなどで時たま連絡はとっていたものの改めて顔つき合わせて話をしてお互いのことを話しました。
本当はほとんど僕のことを聞いてもらいました。
その後グラバー園にいき桜を見ながら、また終わりなき話をしました。
友人とは予備校からの中でかれこれ9年。
最初の3年以降は直接会っていないのに大切な友人です。
昨今、携帯電話のメールなどで頻繁にやりとりをするのが「ともだち」だ
と勘違いする時流の中、友人との繋がりとはそんなものではないことをちゃんと表してくれていました。
旅の最大目的の一つは気持ちよく完了。
ちなみに僕はグラバー邸を見ながら、数ヶ月前まで読んでいた「竜馬がゆく」で登場していた、僕にとって想像上の地が目の前にあることにも興奮しつつ、竜馬手ぬぐいを二枚買い込みました。
夜は長崎で岩垣君の友人で僕も何度か一緒に遊んでいるなゆた君としょく じでした。
目標は、オランダ鍋。
おいしいと大絶賛されているこのお鍋のお店はこの日、「宴会のコース料理のために大忙しで入れない」と初めは断られてしまいました。
しかし東京(濱名は埼玉)からやってきていることを伝えるとそれは何とかしてやりたいと、ご好意でどうにか席を作ってくれました。
そして、オランダ鍋にありつくことができたのでした。
食事中、長崎美人な店員のお姉さんに「誰かに似ている」と話しかけると二人くらいの有名人に似ているとよく言われると教えてくれました。
ひとりは
「荒川しずかさんでしょ!」
と僕らから言いました。
もう一人はなんとかお姉さんから教えてもらおうとしましたが教えてもらえませんでした。
ちなみに、僕らの間でのお姉さんのあだ名は 「小雪」 です。
帰り途中、佐賀県の大町という所で温泉に寄ることにしました。
なかなか道のわかりづらい所で迷っていると、
「佐賀のがばいおばちゃん」
に出会いました。
そして親切にも温泉までの一キロほどを車で先導してくれました。
更に国道までの出方も教えてくれました。
「同じぐらいの息子がおるけん」
ということ。
聞くと息子さんは27歳で海外協力隊、ソロモン諸島にいて、二年ぶりにもうすぐかえってくるそうです。
僕と同じ歳の息子さん。
会えるのが「嬉しいだろね〜!」と言うと、満面の笑みでした。
「そいぎね!!」
と佐賀のことばで
「そしたらまたね!!」
という意味のことを云って去っていったがばいおばちゃんは、
「あー!!」
と叫びながら戻ってきて、
・・・マリーを一箱くれたのでした。
旅行後記(岩垣)。
僕はこの旅に出る前に、考えていたこと、というか疑問に思うことがいくつかあった。
僕が美大生の頃に感じたデザイナーという職業には夢があった。実際は、単純作業ばかりでクリエイティビティを感じる仕事はホントに少ない。
でもそれぐらいは大学時代から想像できた。
ただ目の前の課題をつべこべ言わずこなし、己を磨き上げた者にしか、クリエイティビティを発揮できる仕事は訪れない、のかもしれない。
旅行後記(濱名)
東京帰着直後に岩垣くんも僕も予定があったために、特に話もせずに僕たちは別れました。
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