のと自慢大会ならぬ名舟大祭がはじまりました。
名舟大祭は御陣乗太鼓の発祥地である、輪島市名舟町の夏祭りです。
７月３１日は宵祭り、２１:００頃にキリコ（御輿）が急な斜面の中に立つ奥津姫神社へ向けて行進を始め、２１:３０頃に到着し神事を行った後、お神輿を迎えて、海岸の鳥居へ向かうそうです。２２:００頃神輿の海上渡御のあと、御陣乗太鼓の奉納打ちが行われます。
天正５年（1577年）、上杉謙信の能登攻略のとき、古老の一計で、奇妙な面を付け、陣太鼓を打ち鳴らし上杉軍に奇襲をかけ敗走させたのが始まりといわれる御陣乗太鼓の伝承は、地元に生まれたものにしか資格がなく、地元の子供たちは週２回、大人は毎晩太鼓の練習をするそうです。
三味線と歌の催しからはじまりました。
歌い手には、中学三年生の女の子もいて、月並みですが伸びやかな声が素晴らしく、感動しました。ほんと素晴らしい。芸術ですヨ。
色々なもよおしがあり、待つこと3時間、とうとうやってきました鬼集団、御陣乗太鼓の始まりです。
子供たちが敲く御陣乗太鼓のあと、キリコとともに神輿が山の上の社から降ってきて、海へと向かいます。
そして御陣乗太鼓の本番が始まります。
鬼たちが狂ったように代わる代わる太鼓を敲きます。
今夜の宿、海楽荘に戻って明日の幕営地を検討しております。
当初、考えていた山伏山野営場はすでに閉鎖されているはずだと宿の女将さん曰く。
明日は別のキャンプ場に行きます。僕はテント持っていません(´･_･`)
能登半島からおはようございます。
ホテルで朝食を食べて、近くに垂水の滝という湧き水があるので、珈琲のために汲みに来ました。
水しぶきすごいです。マイナスイオンすごい。マイナスイオンって何ですか。
ホテルのマスターののと自慢は岩牡蠣です。
この時期の旬だそうで、今ここでしか味わえない！と強くお勧めされました。
朝食からお願いして岩牡蠣を食べました。
イワガキくん岩牡蠣をくうの図。
ホテルのマスター曰く
能登には海も山もある、金だけがない。
今日の一言でした。
3日目の今朝も徒歩で出発です。
正直かなりの数の野営場や民宿が廃止になっていて狼狽している僕たちで、飛行機に乗れない悪夢を回避するため、バスの発着の多い町の方へ舵を切ります。
幕営地を確保して、半島泊最終日始まり始まり。
半島の反対側に行くためにバスに乗ることにしました。
ただし旅館から二つ分停留所を歩きました。
僕たちが停留所に着くと自転車でおばあちゃんがやってきて、停留所の横に無造作に自転車を停めました。
聞くと、
「知り合いが救急車で昨日運ばれたもんだから、病院まで行かないといけない」
「だけどバスがあんまり少なくて大変困る」
ということで。
以前は学校に行く子供たちの利用があって、もっとバスも多かったのだけど、子供たちが車に乗る年齢になるとバスの本数も減り、今では車を運転しない人たちの生活は大変だ。と。
それは確かにそうです。
いっぺんに沢山来ることは無いけれど、もう少し利用が増えるアイデアがあるといいなと思います。
金をばらまくにではなく、例えば体験や文化をテーマに集まる。
バスに乗っけて場所を見るだけの旅行じゃなくて、もっと商売じゃない、土地の人とも交流がもてて、必然的に経済がまわる。
そんなことができたらいいなぁと、ボンヤリ思いながら、バスが少ないという自慢(いや不満)を聞くのでした。
旅が始まって発覚したまさかの事実、イワガキくんはテントを持参していなかったこと。
一昨日の記事に載せましたが、本当です。
野営を念頭に計画した旅でしたが、イワガキくんは僕のテントに二人寝ても余裕だと、ついさっきまで信じていたようです。
設営したテントを見て急にテンションが下がるイワガキくん。
僕はもう父さん、略して「もう父」なので寛大な心でイワガキくんの恐縮を見守っています。
男がテントを黙々と建てていました。どうやら大人2人（おじさん）が入って寝るには（夏）汗だくだくになりそうなサイズ感でした。
テント入れてもらえると勝手に期待していた僕としては、なにやら申し訳ない気持ちになりました。ちかくのビーチホテルに一人宿泊を試みるも、満室です！の一言にいよいよ万事休すになりまして、ハマナパパになんとかお願いしたところ、え〜いいよぉと。なんとかおじさん窮地を脱しました。汗もかきました。
徒歩でさいはてを目指します。
孤独を楽しむ今晩野宿の男です。
虫に刺されたようで、まさに泣きっ面に蜂です。
さいはての灯台まであと一歩です。
レンタカーがあったらきっと楽で仕方ない旅でしょう。
ダートコーヒーでは休憩していません。
最果てに着きました。
帰りのバスの時間が迫っているので、
滞在時間はなんと5.6分。風のように去りました。
東京、上海、釜山、ウラジオストクを方向と距離を示す標識がありました。
最果ての景色は曇っていたので、何処も確認はできませんでした。
今夜野宿の友人とかたらっています。
大学時代からかれこれ15年。この旅を始めて8年くらいたちます。
僕たちは実は似た者同士ではありません。
むしろ全く異なる性質の二人です。
だけど補完しあい、僕はイワガキくんが持っているものと、なにか共有できるものとに魅せられているようです。
話を始めると扱う言葉や共感できなさに驚きますが、本音で話すぶん信用できる話し相手です。
これまで幾度も喧嘩をしました。
今宵も月を眺めながら、蚊に刺されながら語らうのでした。
この月夜、写真ではなかなか伝わらなくて残念です。
是非旅をお勧めします。
テントが狭いということで気を使って出て行ったイワガキくんは海岸に打ち捨てられていました。
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