有名なやりとりですが、僕はその登山家を詳しく知りません。
そして僕に、
「なぜ、山にのぼるのか」
と聞かれても、特になぜかはわかりません。
つかれるし、こわいし、危ないし、周囲に心配はかけるし。
ただ思うのは、パソコンや携帯を使って文章を打つ事で、漢字を忘れていたり、
外食が頻繁になり、調理のしかたがわからなかったり、
水が当たり前の様に水道を通って蛇口からでてきたり。。。
人が関わって出来上がった情報や都市の上に乗りすぎて、本来それが便利の上に成り立っていることを頭のなかから失ってしまうと、僕はもう仕事ができなくなるかもしれない。
山に登るとその準備も含めて、生存していくためのことを無意識に考え、頭を働かせることに繋がっている、その感覚を必要としているのかもしれません。
山登りは5年ほど前から友人にさそわれてはじめました。
厳冬期の2000mを越える山に登るのは今年から始めて、今回は二回目、浅間山の横にある黒斑山に挑戦してきました。
天気もよく快晴で風速も想像を絶するものではなく、山頂までゆく事ができました。
道中はずうっと氷点下。
ぐぅっと大きく息を鼻から吸い込むと、鼻毛が凍ります。
天気が良かったので道中他の登山者もあり、道もトレースできる状態でした。
迷う事もなく、踏み外すこともなく(雪道は一歩間違うと谷底や深く雪の中にしずみます)進む事ができました。
※すごい山登った風(黒斑山 2404m)
※もはや恒例
無事に下山し志賀高原付近に一泊し焼額山でスキーしてきました。
雪山に登るのはそう簡単な事ではありません。
僕の準備も正直万全ではなかったと思います。
行くまでに、こんなときのためにあれとこれ、ルートはこうで、こうなった時はこうで、こういう情報を後に残して。雪山は夏に登る山とは全く違うレベルで危険ですから準備がそれだけ大切ですが、本当だったら夏山でだって同じようにしっかり準備しなくてはダメです。
いろいろな幸運に恵まれて生きている。山に行こうが都市で暮らそうが、忘れてはならないと改めて思うのでした。
※幸運な景色
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