福島から米沢に向かう列車の沿線のことでした。
太平洋側から日本海側に切り替わるポイントらしく、
曇り空が晴れに一変する地点にある駅、
「峠」に差し掛かると、にわかに人々がざわめき始め、車両の入り口ドアー付近に駆け寄りました。
何を騒いでいるのだろうかと、事の行く先を見守っていると、ドアーをあけてみなが駅のホームを歩く一人の売り子に声をかけました。
ここでは峠の力餅というものが有名らしく、それをみなこぞって買うのでした。
出遅れた僕は発車までにドアーにたどり着けず、握りしめた千円冊をお財布に戻すのでした。
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