那須湯本温泉のその奥に、天狗が見つけたと言われる温泉のある温泉宿へ行ってきました。
その名も北温泉。
東京から一泊二日、車で出かける旅でした。
車を借りた埼玉から高速を走る事二時間、那須ICをでて、一般道に出ると僕たちはまずすぐに温泉を目指すのではなく、
Cafe SHOZOははまなお薦めのカフェで、数年前に友人に教えてもらい、初めて訪れてからは大のお気に入りです。
都心からの距離感といい、街のなかでのたたずまいといい、時間のゆったりとしたところ、豊かな気持ちになれる回りの環境、申し分なく、カフェを中心として、まわりに関連の雑貨や家具、衣服を取り扱う店や、関連じゃないイカしたみせも、点在しています。
そのSHOZOでちょっと一休み。
小物やお土産を買い、珈琲を、岩垣君は森のブレンド、僕は風のブレンドを頼みました松の実のタルトを小さく二欠け、サービスしてもらいました。
「おいしかった〜」
一休みが終わると、この短い「いちじつ」の旅は、目的地へ向けて走り出します。
一路、那須温泉の奥へ。
雪道
雪道
北温泉の案内を発見
突然、更なる雪深い道
北温泉に行く道は途中からしばらく、北温泉行きの車しか通らない場所を走って駐車場に出るので、雪が他の道路に比べてたっぷしです。
でも僕たちの車は(スタッドレスタイヤなので)大丈夫です。
僕の運転(スタッドレスタイヤ)なので、大丈夫です。
自信があります、スベりません(スタッドレスタイヤ)。
スベらず、焦らず1kmほど雪道を進むと栃木県の無料駐車場にたどり着きます。
栃木県の、と記述しましたが、立札を見ると確かに公共のもののようなのです。
しかしこの先、北温泉がメインで実質は北温泉に行くための駐車場のような。
この先、、、北温泉は車をこの駐車場において、更に800mほど、細い山道を下ってゆきます。
雪とつららの世界です。
自分の高級車と自分の足腰に不安のある方、スタッドレスタイヤでない方も、お勧めできません。
スベります。。。
駐車場にはほぼ同時に到着してきタクシーに女子3名様が。
ここでプチ情報ですが、北温泉は 混浴 のお風呂が多いです、男子に朗報です。
さて、その女子3名を送って来たタクシーの運ちゃんが、
「そこにある荒縄を靴に巻いていくとカンジキがわりになっていいよ」
言っていたのを横耳にキャッチしました。
今日もいつも通りの軽装でやってきた、妖怪ピンポンパン(岩垣)さんは、頭のぼんぼりをフリフリしながら、早速横耳キャッチ情報を実践。
北温泉に向かう小道に設けてある手すりのところにかけてある荒縄を靴に巻き付けます。
(ちなみに、女子達はタクシー運ちゃんの忠告はおかまいなしに先にゆきました)
それに浮かれる、
妖怪ピンポンパンさん
しばらく谷を下ってゆくと見えてきました、
北温泉。
絶好調の妖怪ピンポンパンさん、
建物の手前にまず大きな、温泉プールがあります。
温泉プールを横目に入り口へ進むと、なんとも古びたいい感じのたたずまい。
旅館の人が雪かきをしていたので、
「こんにちは」
と挨拶しながら、玄関へ。
玄関をくぐると、目の前に巻きストーブがあり、中はあたたかでした。
猫と日本人ではないアジア系の女性、寡黙な番頭さんに出迎えられて、靴を脱ぎチェックイン。
台帳に情報の記入を終えて、紙を渡そうとしているのに、アジア系女性は大画面テレビで流れている韓国ドラマに夢中でした。
僕も韓流スターに似ているというのにも関わらず、そっちのけです。
僕たちの宿泊した部屋は、
一泊二食付きで¥7,500ー
江戸時代に建造されたと言われる、歴史のある建物の一角にあり、寒いです。
素泊まりだと平日¥4,500ーらしいです。
この江戸時代の建物、帳場、つまり玄関のあった所と同じ建物で、何とも趣があって素敵なのですが、迷路の様に入り組んでいます。
迷路とはいいすぎました。
廊下が上下錯綜し、階段も至る所にあります。
子供の頃に空想した、探検ダンジョンの様です。
ダンジョンの部屋は寒いですが、こたつしかありません。
とりあえずこたつに当たりながらお茶をひと啜りして、
天狗です。
天狗の湯は混浴。
源泉はこの湯船のある小屋のすぐ裏にあるらしく、かなり熱い温泉です。
源泉の泉温56℃
ラドン系の温泉
かけ流し
さすがは天狗が見つけた温泉、立派な天狗が、立派な鼻を突き出しています。
天狗の面と大量の絵馬に囲まれて、神秘の世界。
絵馬は夫婦円満、子宝を願う願がかれられているものがほとんどです。
混浴で、天狗。
妖怪天狗に負けじと、妖怪ピンポンパンさん,
対抗心むき出しです。
にらみ合いです。
ハクネツのピンポンパンさんの勝負のあと、
天狗の湯で身体があっつい状態になった僕たちは温泉プールに移動しました、
このプールも混浴の温泉。
水着などの着用は不可。
プールの淵にある小屋の中にも温泉があります。
そこには脱衣所もあって、脱衣所には浮き輪がいくつか散らばっています。
温泉プールは浮き輪の上に全裸で浮かぶのが作法なのか。。。
プールだけに、滑り台だってあります。
滑り台は明らかに公園にあるやつです。
アミューズメントってやつです。
いろいろアツアツですが、お湯がぬるめなので外に出ると寒いです。
この日の夕食は5時50分からの予定だったので時間が結構あったため、ぬるめのプールからあがると、何度も天狗の湯につかりに行きました。
天狗との三度目の勝負が済んだころ、夕食へ。
夕食は、唐揚げでした。
特に革命は、なし。
食後、食休みに帳場で猫とゆったり。
ドラマなんてみながら、
漫画がたくさんおいてある部屋があるので、そこから「武田信玄」をチョイスして読みあさりました。
猫とは仲良くなって、「ねこ!」っと呼ぶと近くまで来て、しまいには膝の上に乗っていました。
猫はあたたか所を好むので、ぽっちゃり系韓流スターの僕の暖かさにやられたのでしょう。
旅館の温泉は、清掃中以外24時間入浴可能なので、僕たちは夜も飽きる事なく温泉に入りまくりました。
妖怪ピンポンパンさんはこれまでの話に登場していない、河原のに行きました。
その間、また僕は天狗の湯へ。
夜は夜で、なかなか乙なものです。
住み込みで働いている人がやって来て、いろいろと教えてくれました。
この温泉の源泉は天狗の湯のすぐ裏手にあって、飲む事ができ源泉の温度をうめる為に引いている水も山のわき水だとか。
温泉で焼酎を割って飲むお客さんがいたりするとか。
さらに、テレビや雑誌の取材が実は結構多い事や、芸能人がお忍びでくるとか、アイドルの撮影なんかもあるとか。。。力説していました。
焼酎を持って来て、温泉割りはやってみたかった。
温泉と焼酎を一緒に飲んで大丈夫かどうかは知りませんが。
「また、どうせ泊まるなら食事付きではなくて自炊をした方がよい」 ということも勧められました。
後から知ったのですが、この旅館には湯治温泉にはよくある自炊場がちゃんとありました。
ガス
水道
電気炊飯器
そろっています。
次は自炊でこようと、超おもいました。
僕も河原の湯に移動すると、そこは満点の星空でした。
都会育ち の 僕たちは、湯につかりながらしばらく星を眺めていました。
星の写真はありません。
見とれていたので。
都会育ち なので。
河原の湯ではなく、プールですが、外の様子はこんな感じです。
真っ暗で、寒いです。
妖気を感じます。
気がつくと、髪の毛とタオルが凍り付いていました。
−6℃
寒いだけじゃなく、どうしてこんなに妖怪っけがたっぷりなのかと思っていたのですが、
それは妖怪ピンポンパンさんのせいではなく、温泉旅館のここ、以前は修験の場だったようです。
なので、館内には不動さまやら鬼子母神さまやらが飾られています。
金田一少年か名探偵コナンがいたなら、一人ぐらいはいなくなっていそうです。
だけど僕らの周りには事件はそうやすやすとおこりませんし。
朝目覚めて、またお風呂に入って、無事に朝食を迎えることができました。
朝食にも、特に「●●革命やぁ〜」はありませんでした。
鼻汁でみそ汁の味を濃くした以外は。
そんな朝を終え、
僕たちが宿をあとにして帰路につこうとすると、昨晩深々と降り続けた雪が車を多い、冷やしきっていました。
芋虫みたい。
僕たちは、冷えきった車が暖まって、窓につもった雪が溶けるまでの間、「どこにでも珈琲」をして待つ事にしました。
この日もお客はゼロでした。
温泉で汲んできた沸き水で淹れた珈琲はまた格別でしたが、
最近忘れん坊の妖怪ピンポンパンさんは珈琲のドリッパーと自分が飲むためのマグをばっちり忘れていました。
帰り道は、昨日よりも行き深い道を下って帰るのでした。
雪道はやはり運転に気を使います。
途中、
スッテンコロリン、していました。
宿の帳場では、暖かい暖炉と、猫二匹と、片言の日本語で韓国ドラマに夢中の女性従業員と、
番頭さんに迎えられます。
番頭さんはあまりしゃべらず、寡黙なおじさんで、北温泉のハッピがよく似合い、薪くべと、雪かきに忙しく、猫に優しいおじさん。
他のお客さんとあまり会話しているところを見かけませんでしたが、僕たちは以外と話をしました。
帰りがけ、オリンピックのカーリングの試合を見ているとおじさんが後ろから、
「カーリングやモーグルの選手は美人が多くてそっちばっかり気になっちゃうよね」
天狗温泉、お薦めです。
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