おじさんの家を出るころも、未だに雨は降り続いていました。
雨がこうも降っていると、くるときに通ってきた、あのダートの道を通る埼玉県と長野県との県境、三国峠をまたぐのは不可能でしょう特に僕の腕では。オフロードを走るのは、それだけ体力と技術が必要です。
そういうことで、家路は群馬県の高崎を抜ける国道を走って帰ることにしました。
走行距離はおおよそ200キロ。
おじさんの家を後にして、まずは長野県の真田へ抜ける山道を通ります。
山道の車通りは少なく、晴れだったらどんなに快適だろう。。。と思うほどのいい道でした。
しかし、雨。
雨というより、雨雲の中を泳ぐ気持ちでした。
北海道、函館から札幌までの大雨の6時間を思い出します。
その時もものすごい雨でした。
その道を抜けるまででもう既に全身ずぶぬれになりました。
準備で吹いておいた防水スプレーなんて全く効力がありませんでした。
一缶1000円もするのに。
出た先は初日に迷ったあたりです。
実は、初日の真っ暗闇をこの山道を通るかどうするか迷った挙げ句、国道を選んで長野市へ行ったのでした。
初日は選ばなくてよかった。
そこから少し行ったところから、国道18号を利用して高崎方向へ走り出しました。
雨は一向にやむどころか、強まったり弱まったり、止む気配は全くありません。
走り続けること1時間半、高地で寒い寒い軽井沢を通り越し、高崎まであと60キロ程度の表示が出始めた頃、山道に差し掛かります。
ここもまた、晴れていれば雄大な山々をのぞみ、送電線がながれ、何度も立ち止まってしまいそうな眺めの長い長い下り坂でした。
雨の中をひた走るこの通りはもっとも、晴れでなくてもものすごい感激的な景色なのです。
しかしまたも雲の中を走り、さらに高地の寒さで、自然のつらさを遺憾なく僕に見せつけている状態ですので、残念ながらその降雨のなかの荘厳さは写真に納めている余裕は僕にはありませんでした。
坂をおりきって、気温がすこしあがる頃にはもう僕はほぼ放心状態、海に溺れてきたかのような有様でした。
そこから3時間ただひたすらに、南下を続ける。
つらい家路でした。
腰が痛いです。
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