旅行後記(岩垣)。
僕はこの旅に出る前に、考えていたこと、というか疑問に思うことがいくつかあった。
僕が美大生の頃に感じたデザイナーという職業には夢があった。実際は、単純作業ばかりでクリエイティビティを感じる仕事はホントに少ない。
でもそれぐらいは大学時代から想像できた。
ただ目の前の課題をつべこべ言わずこなし、己を磨き上げた者にしか、クリエイティビティを発揮できる仕事は訪れない、のかもしれない。
とはいえ僕には明るい未来が描きにくくなっていた。デザイナーとして働く意義をもう一度見つけたかったのかもしれない。この旅を進めるなかで、ハマナくんや上沼さんと沢山話をした。ナユタくんとも本音を話したと思う。
皆が違う舞台で自分が信じるクリエイティビティを具現化するために、必死に闘っている気がした。
僕はデザイナーとして自分が信じるものを、これから一歩も譲らないための覚悟をこの旅で出来たと思う。
新聞社では沢山譲っていたと思うから。僕はお土産を沢山、旅でもらったように思う。話し合ったことや物としてのお土産も。そして、TOKYOに戻り、ふらりと一人で入ったBARは、グラバーという。もしやと思いBARの主のオバちゃんに話しかけると、長崎出身でした。きっと人生で起きるどんな小さなことにでも意味はあるんだな。僕の旅はこれでひとまず終わりです。
上沼さんは引き続き旅、お気をつけてください。
それではみなさんさようなら。
Recent Comments