どこにでもいったはなし

吉野の山へ

おはようございます。

三人でも四国以来とも言える、不眠の夜明けです。

フーミン。

このところ、ずーっと自宅で何やカニや作業していた訳ですが、そろそろそれも潮がやって来て、今晩やっと終わるぞって言うのが、昨晩２２時頃の話です。

そこから怒濤のトラブルラッシュで近年、稀に見る足止めでした。

それもこれも不慣れなソフトをパソコンアプリケーションを編集に便利だという理由で使っていたら、かなりのプロフェッショナル仕様のソフトだったために、印刷するときになって知ってなきゃいけないあれこれがわからない。

ってな騒ぎに。

いや〜、グラフィックデザインの皆さんも大変です。

さて、プロダクトがメインのわたしは、あと三十分もしないうちに駅に向かって、７時１０分発東京発の「のぞみ」に乗り込み、京都へ向かいます。

京都からは更に普通列車にのって、１３００年、遷都くんの待つ奈良へ。

奈良の吉野の山々、神々しい響きですが、何がワタシをまっているのやら！？！？

旅立ち

東京駅から七時に集合。
ハマナくんが遅刻しそうだと連絡してくる。
僕は弁当を買おうと思ったが、手持ちが少ないことで思いとどまる。
ハマナくんは胃酸が出まくって到着する。
僕たちは、これから奈良に向かう。

放浪記

去年から僕は放浪している。
フリーのデザイナーとして仕事を探している。状況はなかなか急な展開を見せないが、少しずつ地力がついてきているように思える。
技術はやればやるほど覚えるもので、それ自体に意味はほとんどない。人がそれをどう使うかということが尊重すべきことである。
ということが、阿佐田哲也著の麻雀放浪記にも書いてある気がする。

セーフ

家を出発する時点での、東京駅到着予定時刻は6.57でした(ジョルダン調べ)。

僕たちが指定席の予約をした新幹線が7.00東京駅発の新大阪行のぞみ203号。
列車の中で冷や汗をかきながらいわがきくんに電話しました。

「乗り遅れそうだ」

乗り換え時間3分、イタリアならまだしも、ここは東京、ジャパンです。
しかしぼくは諦めませんせした。
心の中で安西先生が言います。

「ホッホッホ、あきらめたらそこで試合終了だよ」

僕は扉があくやいなや上野駅を走りました。
そして、ジョルダンさんが言っていたよりも4分早い列車をゲット！

累積7分のアドヴァンテージを得た僕でしたが、それでもまた、東京駅につくとのぞみを繋いで猛ダッシュ。

気がつけば、いわがきくんよりも先に新幹線のホームに立っていました。

胡乱座へ

京都到着。
胡乱座という長屋宿を四条烏丸で降りて探す。奈良の箸袋工場を見学に来ているのだが、とりあえず荷物を胡乱座に置きにゆく。京都は東京よりも寒い。

奈良いく

 

胡乱座に荷物も置いた事だし、奈良へ向けて出発します。

京都は都ということだからか、美人が多いです。

歩いて近鉄京都駅へ向かう道すがら、お弁当屋さん、なんと250円。

徹夜の上に腹ぺこだった僕は唐揚げ弁当購入です。

せんとくんと

 近鉄奈良線に乗って、目的地の工場に向かう。
奈良悠々パックというお得キップで、この旅は移動している。
特急券はタダにならないが、普通列車だと時間に遅れそうだったので、発車間際の電車に飛び込んだ。

混む

特急から特急に乗り換え。
車内は、何故かおばさんおじさんたちで、ごった返している。空気が薄い。
皆どこに向かっているのか。
暑い。

下市口

 

電車を乗り継いで、奈良県の下市口へやってきました。

この町は吉野の山の杉や檜の材料を柱として製材した余りの部分を利用して、箸を生産する産地です。
今回のどこにでもの最大のテーマは箸の工場の見学です。

箸の製造の現場、ワクワクします。

工場萌え

駅に着くと、お迎えが来ていた。
僕たちは車に乗せてもらい、会社に着くと国産箸の実情を色々と聞かせていただいた。それから、また車で移動して工場を見せて頂いた。
現場の方は頬を染めて少しはにかんで説明してくれた。

工場萌え

箸となる木材がガットゥンガットゥンスライスされるすっごい機械です。
ギロチンカンナの手前に丸胴のカンナのついたきかいで、まだ少し含水率の高い木を、

ガットゥンガットゥン

いきます。


楽しそうでしょ。

工場萌え

文明進歩は、光陰矢の如しというんですか。日進月歩というんですか。

それともベルトコンベアというんですか。ものすごいスピードでしたよ。

工場萌え

箸のつくり方は、いくら機械を使えど職人によって工程も違うらしい。
そこには別に正解があるわけじゃないけど、誇りというものがあるんですね。
これは、檜の箸をこすり合わせて、摩擦によってお互いが美白されていく工程。

制球力あり

工場は逸材揃いです。

この機械はものすごい勢いで板を箸へと変えてゆきます。

しかも、この機械は相当にコントロールがいい。

先方に置かれた袋にばしばしストライクを決めてゆきます。

地域実情録

近鉄奈良線で移動中。
お土産ももらってしまいました。
国産間伐材の箸の生産も、若い人が離れていっているらしい。行く末考えると、そうして品質の高い国産箸がなくなれば、外国産箸を買えば良いという発想にな るだろう。
しかし、安かろう良かろうで本当に世の中良いのか。
こういう現場を見ると、モノをつくる日本人の丁寧さとか、こだわりをとても感じた。そういうモノづくりの精巧さや愛でる気持ちは日本人の魂だと思う。

1300

 

今年の奈良は祭りです。
平城京1300年祭。

西大寺は、原っぱにいきなり聳える遷都の面影。

遷都くんがご案内です。

遷都くん再来

 

ある日、大和西大寺駅で、立体型遷都くんに出会った～スタコラサッサさのさ～スタコラサッサさのさー♩

ナンパなら

下市口の帰りにモテました。 僕のキーカバーにぞっこんです。 奈良なのでなんなら東大寺の大仏に会いたいと思ったのですが、時間がちょっと遅すぎました。 しかも、鹿ももう結構おとなしかったです。

せんとせんとせんとせんと

遷都くんが四人、頭上で会議中。
僕も参加を試みましたが、仲間に入れませんでした。

せんとうくん

胡乱座に戻ってきた。
疲れを癒すために、近くの銭湯に行く。
サウナ水風呂のセットを繰り返し、自律神経を取り戻す。
そうしたら、せんとうくんが現われた。